お知らせ
オリヴィエ・モラン シトリー・ブラン・オランプ 2018 / Olivier Morin Chitry Blanc Olympe 2018
キンメリジャンを最大限に活かす
「これぞシトリー」
シャブリの西10kmほどにある、全面積で60haほどに小さなAOP「シトリー」。
そのため、日本ではほとんど見かけないワインですが、飲むとこのワインの素晴らしい性質を堪能いただけるワインです。
シャブリと同じくキンメリジャン土壌で、タップリのミネラル感を楽しめる厚みのある辛口白。
ブドウ品種:シャルドネ100%
土壌:後期ジュラ紀キンメリッジ階の泥灰土と粘土質石灰土壌。カキの化石を含んでいる。
栽培:厳格なリュット・レゾネ。
下草を残し、刈り込みと鋤きこみで対応し、除草剤は不使用。
堆肥をベースとした有機肥料を使用。
土起こしの後に剪定を行い、密植度を一定に保つように定期的に植え込みも行う。また丹念にパリサージュ(剪定した後、枝を針金に固定する)を行い、摘芽を計画的に行っている。
醸造:自動的な作業で行わず、各年の状態によって醸造を行っている。
適度な収量と完璧に健康な状態にすることで、適度に熟した補糖が必要ないブドウが得られる。
収穫後、ベルトコンベアで空圧式プレス機に運び、木樽でアルコール発酵とマロラクティック発酵。
膨らみをワインに与え、木樽の香りが過度につかないように600L樽で澱と共に熟成。
15~18ヶ月澱と共に熟成、濾過をほとんど行わずに瓶詰め。収穫から瓶詰めにいたるまで、このテロワールをより発揮できるようにしている。
シャブリらしい香り、
ふっくらとしているけれど味わい的には厚みはやや薄め。
ただ、その清々しいまでのすっきりとしたヴォリューム感が美点となり、ワインの主張こそ強くないものの、料理に対してこの上なく寄り添い上手なワインです。そして、何よりも最後までするすると飲み心地良く飲み進んでしまう、心地の良い存在感は類まれなワイン。
なんということのない家庭のありふれた一品を、品よく優しく、しっかりと押し上げてくれるワインです。
ただ薄ければ寄り添い上手なわけではなく、それこそがこのシトリーのワインのもつ素晴らしい性質なのだと言えます。
まるで日本酒のように料理に自然体に寄り添い、ワインそのものの美味しさを堪能できる1本。そして、はっと気づくと飲み進んで、あっという間になくなってしまっているようなワインです。
と、前置きが長かったのですが、
RESTAURANT MAMA.のお料理にとてもよくあう1本です。ワインリスト裏メニューより。