お知らせ

こんにちは。
MAMA.です。
先週の土曜日も、一組のゲストが、
プロポーズし無事成功しました。

本当に、いつも、私たちもドキドキがとまらないんです。

多くのゲストに、
プロポーズの儀にて、
ご利用いただいておりますので、
私たちも、きちんといろんなプロポーズを調べ、学んでおります。

感動したプロポーズを紹介致します。

タートルトーク

当時付き合ってた彼女にどうやってプロポーズするか悩んでた時がある。結婚を前提に同棲してたけど、ちゃんとしたプロポーズはしてなかった。ベタにフレンチのお店で記念日に指輪を渡すくらいしか思いつかなくて、でも指輪のサイズも好みも自信なくて悩んでた。
そんな時に2人で行ったディズニーシー

タートルトークというアトラクションに入ることになった。ファインディング・ニモに登場するウミガメのクラッシュがお客さんの質問に答えてくれるアトラクションらしい。一度も入ったことがなかったのでワクワクしてた。
劇場みたいなところに何十人の人と一緒に入り、2人で前の方の席に座る。

「もし当てられたらなんて質問する?」と隣の彼女が聞いてきた。「ん〜」と考えるふりをして、本当は(聞けるならプロポーズのやり方を聞きたいくらいだよ)と自嘲していた。
アトラクションが始まる。クラッシュがお客さんをいじり、みんな笑っていた。楽しかった。そして例の質問コーナーが始まる

手を上げてはみたが選ばれず、一人目、二人目と小さな女の子と大学生の女性が選ばれてクラッシュと楽しくやり取りをした。そして最後の質問者をクラッシュが募集する。手を挙げる。もし、もしここで選ばれたら…と、その時に自分がプロポーズの事を聞くつもりで手を挙げてる事に気づいた

そう意識した瞬間、心臓が張り裂けるかと思うほどドキドキした。たくさんの人が手を挙げてる。選ばれる可能性などほぼない。でももし選ばれたら?クラッシュにプロポーズのやり方を聞く?隣にいる彼女への??今?こんなところで???

「じゃあ〜そこの前から2列目の…彼!」

は???

キャストのお姉さんが僕の方へ歩いてくる。マイクを差し出される。頭は真っ白になり心臓は早鐘のようだ。
彼女はキャッキャとはしゃいでる。こっちがどんな気持ちかも知らず。
マイクを渡される。別のことを質問するか???
名前を聞かれて答える。頭が真っ白で他の質問など思いもつかない。

「じゃあ、質問はなんだい??」
クラッシュが憎たらしいくらいのいい声で僕に投げかける。心臓がうるさい。

「実は…今、一緒に来て隣に座ってる彼女にプロポーズしたいのだけど、いい方法を教えて下さい」

一瞬、会場が静まり返ったのをよく覚えてる。

そのあとすぐ周囲のお客さんの「わぁ!」という押し殺した歓声のようなものが聞こえた。
隣の彼女は完全に停止してる。止まってた。フリーズとはあの事を言うのだと今も思う。
クラッシュが少し間をおいてゆっくり話し出す。

「そうかぁ…そういうのはなあ…ストレートに伝えちまうのが一番なんだぜ」

そういうとクラッシュは、こちらを見てニヤリとウィンクをする。

「なんなら、今、ここで、言っちゃうかい?」

いたずらっぽい表情でニヤける亀。突然の事なのにマイクを彼女に渡しにくる察しの良いキャストさん。何が起きてるかわかっていない彼女。巻き込んでしまった他のお客さん。ごめんなさい

向かい合う。緊張は、もうしていない。

「僕と、結婚してください」

「はい」

彼女は笑って言った。

途端にクラッシュが「おめでとう!おめでとう!」と映像の中で何度も宙返りした。
湧き上がる拍手。めちゃくちゃ恥ずかしくなったのはやっとこの頃だった。

それからは通常の流れに戻る。

アトラクションのラスト、「○○(僕の名前)!おめでとう!末永くお幸せになあ〜!」と言いながらクラッシュが海へ帰っていった。場内が明るくなり、次々にお客さんが帰る。何人かの人が僕らの背中に「おめでとう!」と声をかけてくれた。

外に出て「指輪、今度選びに行こう」と言った

「ほんとに?ほんとにいいの?私がお嫁さんでいいの?ほんとに結婚していいの?」

と彼女が言う。あまりの事で今頃実感が湧いてきたと彼女はポロポロ泣いてた。

そしてそれからもう6年半。
彼女は妻となり、二人の娘に恵まれた。
毎日楽しく幸せに暮らしてる。

僕の無計画ではた迷惑な思いつきをカッコよくキメさせてくれた事をいつかクラッシュにお礼に行きたい。
クラッシュが押してくれた背中はそのままの勢いで今も妻と娘達と楽しくやってる、と伝えられたら嬉しい。

長くオチもない話でしたが、読んでくれてありがとうございました。

くたまるさんというTwitterより。

約2年前